お金と愛とどちらが大切ですか?という質問に対して2015年に日本で400人ほどの人に聞いた調査では約7割がお金と答えたという結果があります。愛は大事だけれども現実的にはお金がなければ何もできない、という意見が多かったようです。
アメリカでの2002年の調査(少し古いですが)では1家族、2健康、3仕事、4友人、5お金、6宗教という順番でした。ただ非常に大事な項目ではお金と宗教が3番目と4番目になっていたようです。(Gallup調査)
限られた結果ではありますが日本人は現実的な考え方をする人が多いようです。アメリカ人は日本人よりは多少お金以外のことを重要視する人が多いようです。
なお2019年の世界幸福度ランキングでは日本は58位で先進国では最下位です。(ちなみにアメリカは19位)なぜ日本が低いのか、ということに対するコメントとして日本は経済や健康ではかなり上位にランキングしているものの“自由度”や”寛容さ“ではかなり低いランキングとなっています。昔に比べて世の中は便利で平和だしほとんどの人が食べるには困らない日本の社会ですが幸福はお金ではなく他の要素の方が幸福度に与える影響は大きそうです。
聖書には山上の垂訓と呼ばれるキリストの有名な説教が出てきます。冒頭の部分を紹介します。
義に飢え渇いている者は幸いです。その人は満ち足りるからです。
あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。
平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。
ここにはお金持ちの人は幸せですあるいは健康な人は幸せです、とは書かれていません。逆に謙遜でやさしく、人の事を思いやることのできる人が幸せです、と書かれています。
考えてみれば私自身も1日の中の多くの時間をどうやって仕事をうまくできるか、売上を増やすにはどうすればいいか、ということを考え頑張ることに時間を使っています。ただ本当に幸せになりたいのであれば自分に与えられた自由に感謝し、人にやさしい生き方をすることが大切であることを統計からも教えられます。現実的であることは大事ですが現実的なだけではあまり感動のない人生になりそうに思います。思いやりのある人になりたいと思います。
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