われわれ日本人は西洋人に比べてものごとを定義付けすることをあまりしません。白黒はっきりとさせるのではなく灰色の状態を許せる許容範囲が大きい気がします。これは強みでもありまた弱みでもあると思います。
アメリカのビジネス書は物事の原則などに関してしつこいほど書きます。日本のビジネス書はタクティカルで処世術的なものが多いと思います。何でもかんでも白黒はっきりとしなくても常識だと思われることは飛ばすからです。世の中の常識が結構共有されていることもあると思います。
ただビジネスをする場合は明確性が必要です。今日ある顧客のCEOと将来のプランに関して話をしましたがプランは多くあるものの優先順位や次のアクションに関してはまだ曖昧なアイデア状態でした。
物事を明確にすることは大きなパワーだと思います。しっかりと考える事が必要ですが現状、目標、次のステップなど具体的に明確にすることなしでは成功する可能性は低いと思います。”明確なゴールがない人は幸せだ。必ず達成できるから。”という皮肉な言葉を読んだことがありますがそのとおりだと思います。成功する人は物事をできるだけ明確に捉え集中をし、早い判断をして行動に移します。
自分が得意なことはそのようにすることが比較的簡単だと思います。不得意で判断がしにくい場合は人に任せるか判断を手伝ってくれる人を雇わなければなりません。
聖書の中でパウロという人は次のように書いています。”わたしは目標のはっきりしないような走り方をせず、空を打つような拳闘はしない。” 明確な目標や次のステップは仕事をやりやすくするだけでなく他の人の協力を得るためにも必要だと思います。仕事だけでなく人生も有意義なものにできるのではないでしょうか。
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